ハロンの入り江

日常とかネットの話を書いています

痛みを代償に、失ったもの

【難病の友達の件】
地震のときリプライがきたので、無視されていたわけじゃなかった!ほっと一安心してしまった。まあ冷静に考えればわかるんだけど、いつどこで地雷踏んでるからわからないからさ……。
当人は手術を終えて、術後の痛みやドレーンに苦労し、さらにもう一回手術があり、皮膚の弱体化(?)に苦しめられていてかなり気落ちしており、えんえんと嘆きを呟いている。寂しさを軽減するためのTwitterで、たくさんの人の呟きを眺めながら自分の人生と比較して落ち込んでいる。
ムリもない、と思う。また普通の生活に復帰できるのかわからないのだから。
しかしやはり体が弱まると心が弱まる。これは家族を見ていてもわかったけれど。そんななか、色んな人の感情が精査されずに集まるTwitterを眺めてると、逆にやられてしまわないだろうか。
こんな心配は嫌だが、私は元気なうちに彼女に会う日がくるのかな。

【理解しあうための帳尻合わせ】
友達に約束を反故されてしまい3日間ばかしブルーになり、もう半年くらい会わなくていいや!って思って小細工をした。でも、やっぱりすっきりしなくてちょっと本音っぽいメールをした。結構気は使ったし、そういうことを話すのをほとんどしないので勇気が必要だった。
どちらかというと自分の立場が弱いので、それで怒るならもういいやーくらいに思っていたら、ものすごく素直に謝ってきてくれて、本当の気持ちが聞けて嬉しかったなどと書かれていて、とても驚いた。動揺した。泣きそうになった。黙ってフェードアウトしそうなことも見抜かれていて、私は彼女を少し誤解していたのかもしれないと思った。
3,4年前、別の友達とのトラブルから、私は友達に期待することはすっかり辞めてしまった。警戒心が強くなり、本音を話すくらいなら適当に取り繕って逃げてしまえばいいと考えていた。今でもそうだ。本音を話さない友達なら、今からでも作れる、だなんて思って。長く付き合ってても、短時間でとても仲良くなっても、駄目な時は駄目だ、相手の気持ちが変わって私の優先度が下がったらもう、居場所はないし嘆くのがイヤだからさっさと消えてしまえばいいと思っている。
一生そのままだと、今でもどこかで思っている。
でも本当はそうじゃないかもしれないと、今更痛感し始めた。少しだけ。
今回の行き違いの原因は、かなりささいなことだった。それこそ3か月経てばどうでもよくなるようなことで、だからしばらく距離をとればすっきりするかなと勘違いしていた。彼女は、少なくとも今は私が消えることを嘆いてくれるのかもしれない。ささいなことで、それがわかって命拾いした。私はまた友達を失うところだった。
嘆いても仕方ない、人に心を砕く余裕もない、話し合う体力もない、だから本音を隠して恨みと絶望を貯め込む。3,4年前、それこそまどかマギカのように心が魔女化して、円環の理に導かれることなく自分の世界を内側から壊し続けている。でもほむらのように、叛逆するほどの覚悟はなく、抽象的に呪いをまき散らすだけ。私に何も期待しないでと、諦めてばかりだった。
でも、もっとささいなことで早く本音を話せていたら、違っていたのかもしれない。もっと早くから自分の気持ちを伝えれば良かった。そんな子供でもわかるようなことを、今更気づかされてしまった。
死なない限り先の長い人生が、この先不安だ。先が長いうちに気づけて良かったのか、悪かったのか。
少なくとも、友達のことをもう少し信用したほうがいいのかもしれないと、思った。ささいなことでこじれない、これってすごく貴重なことなんじゃないだろうか。